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毎日ショートエッセー:古い羅針盤116章「借金は世につれて」

「サラ金の歴史-消費者金融と日本社会 (中公新書 2634)」:小島 庸平氏を読んでいる。流石、中央公論社である。前回の「地球外生命体」も良かったが、この本も重い課題をしっかりと捉え、書籍として纏めている。経済史学者との扱いだが、元は農学部から生命科学を学んでいるので、農業から経済活動へと視点を拡大させていった歴史をお持ちなのかも。サラ金。既に死語に近いかもしれない。消費者金融と言えば、多少響きは良いが、過重債務で自己破綻や自殺者が多く出た借金金融の一つでもある。とは言え、あれほどの発展を一時的は遂げたのだから、ちゃんと理由がある。人間の人生がお金というファクターで整理すると鮮明に見えてくると同様に、社会もお金で整理すると、その時代の背景や変遷&変化が見れてくるのだ。章はそうした時代変遷を通じて、纏められている。1)素人高利貸しと時代(戦前)、2)質屋・月賦から団地金融へ、3)サラリーマン金融と前向き資金需要、4)低成長時代と後ろ向き資金需要、5)サラ金で借りる人、働く人、6)長期不況での成長と挫折、だ。以前、マクロ経済の仕組みとして、Y(国民所得)=C(消費)+I(投資)が理論の中心となると学んだが、借金を投資とも読み替えれば、所得を超えた支出を賄う金融システムは、必要悪のようなものだ。氏はこの辺りを金融機関&政府&企業で構成された構造論的もしくは経営史的アプローチであり、家計と

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