産経新聞に「東日本大震災から7年 不明者2539人、避難生活7万3千人」という表題の記事があった。早いもので、あの日から7年もたった。不明者が依然として2500人もいることや、避難生活を続けている方々が7万人を超えるという実情に心が痛む。3月11日の地震があった時間、私はイノベーション推進室長として、経済産業省の関連する会議に出席していた。1月に着任してから、ようやく推進室の歯車が回り始めようとしていた矢先だった。あの日からあとの9ヶ月ほどの記憶は断片的にしか残っていない。被災者の方々の苦労と比較すれば、私の苦労は1%にも満たないだろうが、苦しく、苦々しく、重苦しい9ヶ月だった。
シカゴに移ってからも、当時の推進室のメンバーと顔を合わせることが、青の9ヶ月の記憶と重なり、精神的にも厳しかった。震災後の日本の永田町と霞が関の様を間近で見て、「絶望」という文字しか、頭に浮かばなかった。シカゴ大学に着任して、がんの臨床試験の新規申請が毎月20件前後あるという実情を知って、日本は永遠に米国には追いつけないと「絶望」の色が濃くなった。
しかし、4-5年を経て、制度さえ整えることができれば、勝負できるのではと思えるようになってきた。今さら日本に返ってもという気持ちと、日本でがん患者さんや家族に貢献したい気持ちが、複雑に交錯した日々が続いたが、リキッドバイオプシー・ネオアンチゲンというがん診療で
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東日本大震災から7年
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