フィリップ・コトラー:マーケティングの意味①
「マーケティングを追い続けた人生」マーケットという言葉は、市場という意味でよく使われますが、その市場にあるものは、もちろん商品であり、サービスです。商品を求め、サービスを求める人々がその市場にいるわけですが、人々の欲求は需要という言葉で表され、従って、市場は需要地となっています。 一方、市場に商品を送り込んだ企業は、市場に商品を供給した立場であり、その意味で市場は供給地でもあります。市場に商品を購入しようと集まった人々、顧客は商品に対する欲求を「需要の欲望」として持っており、市場に商品を送り込んだ企業や商店主は、顧客に商品を購入してもらいたいという「供給の欲望」を持っています。 つまり、市場では、需要と供給が出会っているのであり、このマーケットを供給の側からも需要の側からも掘り下げて研究する必要があります。そこに「マーケティング」「マーケティング戦略」というものが生まれるわけです。 マーケティングという言葉を聞いて、すぐさま、思い浮かぶ人物が、フィリップ・コトラー(1931-)です。彼は「マーケティングの神様」「近代マーケティングの父」と呼ばれるマーケティング界の巨匠です。マーケティングの何たるかを知りたければ、その知見は一度学んでみるべきです。 フィリップ・コトラーは、ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院のマーケティング名誉教授です。両親はロシア、ウクライナからの移民であり、コ
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