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松尾 健治組織衰退のメカニズム: 歴史活用がもたらす罠

松尾健治さんの著書『組織衰退のメカニズム:歴史活用がもたらす罠』は、戦前に大きな成功をおさめた鐘紡という企業が、戦後になぜ衰退してしまったのかを、豊富な資料や証言に基づいて分析した一冊です。本書は、2022年度日本経営学会賞(著書部門)を受賞したことでも話題になりました本書の特徴は、組織衰退の原因を、単に外部環境の変化や経営者の判断ミスに求めるのではなく、組織の歴史とその活用の仕方にあると考えることです。著者は、組織の歴史とは、組織の過去についての解釈であり、組織の当事者が自分たちの行動や判断の根拠とするものだと説明します。そして、組織の歴史の活用には、成功や失敗から学習するという正の面だけでなく、慣性や固定観念を生むという負の面もあると指摘します。本書では、鐘紡の戦後の事業展開や業績目標、組織内の関係性などを詳細に追跡し、組織の歴史の活用がどのように衰退につながっていったのかを明らかにしていきます。本書の魅力は、組織衰退のメカニズムを、ありのままの人間の行為と判断の危うさに迫ることで見えてくるところにあります。著者は、鐘紡の経営者や社員たちが、必死になって、誤算をして、恐れて、弱って、罠に陥っていく様子を、等身大の企業人として描き出しています。本書を読むと、組織衰退とは、遠い他人事ではなく、自分たちの身近な問題であることを感じさせられます。本書は、組織の歴史の活用に失敗しないため

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