ストーリーの戦略論は、改めて戦略づくりの面白さに光を当てるものです。ストーリーを構想し、組み立てるということは、そもそも創造的で楽しい仕事のはずです。にもかかわらず、「中期経営計画」という名分のもとに、難しい目標設定を与えられ、眉間にしわを寄せた渋い顔で「戦略」を考え(させられ)ている人が多過ぎるように思います。戦略は「嫌々考える」ものではありません。まずは自分自身が面白くて仕方がない、これが絶対の条件です。そのことを考えていると時間が経つのを忘れてしまうほど心底面白いことであれば、いくらでもエネルギーを投入できます。努力が苦痛になりません。多少忙しくとも、ストーリーづくりは自然と前に進んでいきます。 楠木 建. ストーリーとしての競争戦略ストーリーとしての競争戦略を名著と名高いだけあって、本当に面白く最初から最後まで読みきりました。ストーリーとしての競争戦略の中ででもっとも重要な視点は「賢者の盲点(クリティカル・コア)」でしょう。普通に考えると「非合理でしかないアイデア」が実は戦略ストーリ全体の中から見ると「合理的なアイデア」であるというのが、クリティカル・コアの簡単な説明です。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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