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なぜ手段の目的化が起きるか

 拙著でも少し触れたが、手段の目的化が起きるのは手段はより抽象度が低い(具体的)概念の目的でもあるからだ。 わかりづらいので例えると、企業は何のために運営されるか。それは利益のためだとされる。この場合、企業を作るのは利益という目的のための手段に過ぎない。 しかし、次に利益は何のために上げるのかというと、それは人々の雇用を守り生活を向上させたり安定させるため、となる。この場合は利益は目的ではなく、人々の雇用と生活のための手段になる。 さらに、人々の雇用と生活を安定させるのは何のためかというと、社会を健全に運営していくためだ。無職が増えて、生活が苦しいと犯罪が多くなるので、それを回避するため、人々の雇用と生活を安定させることを手段として使う。 こうして次に国家間の目的が現れ、さらに未来の惑星規模の視野まで、どこまでも果てしなく続いていく。最後は目的というか絵空事みたいになるが、その絵空事は、この手段と目的の積み重ねで繋がるものだ。 たまに「それは手段だから」と憤る人がいるが、それは合意なく勝手な目的をでっち上げて、その目的に向かわず、その手前の手段で落ち着こうとしている人のことを嘆いているにすぎない。 目的も先に見てきたようにある程度のところで区切らないと果てしなくどこまでも非現実的な領域に向かっていく。だから一番安易でわかりやすく人を動かしやすいところ、例えば企業なら「利益」こそが究

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