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2219 『日本の電機産業はなぜ凋落したのか』

◇2219 『日本の電機産業はなぜ凋落したのか-体験的考察から見えた五つの大罪』 >桂幹/集英社新書面白く拝読したが、少しだけ期待していた内容とは違っただろうか。筆者はご自身がTDK出身で、父親がシャープの副社長を務めた方。親子二代で日本の電機産業に関わった経験から、本書を執筆された。ご自身で書いていらっしゃる通り、文筆の専門家ではないが、後進のために失敗談を書き残しておきたかったとのこと。その想いには頭が下がる。なるほどと思いながら読み進め、自分の組織にも当てはまることがあるなぁとドキッとしながらの読書であった。本書の内容を端的に示しているのが次の一文。筆者ご自身の本書の要約である。第一段階のデジタル化を牽引していたはずの日本の電機業界が、いつしかその本質を見誤るようになったのが「誤認の罪」だった。この罪の影響で、高品質、高性能、高付加価値を極めれば競合に勝てると思い込み、より根源的なニーズだった「画期的な簡易化」の提供が疎かになった。その背景にあったのが慢心だった。アナログ時代に圧倒的な強さを誇った日本企業で、自信が強まるのは自然な成り行きだったが、バブル期を迎える頃には、その自信が慢心にまで肥大化していった。「慢心の罪」が新興勢力の台頭を許し、製品戦略を迷走させたのは間違いない。「困窮の罪」は、苦境の中で目先の課題に気を取られ、肝心なことに目が届かなくなる罪だった。90年代に

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