スポーツ文化の発展に貢献するアシックススポーツミュージアム
企業ミュージアムは、「ミュージアム」というアカデミックな領域と「企業」というビジネス領域の両方にまたがるバッファーゾーンにある。そして運営を担う企業の広報、ブランディング、宣伝、人事などと多様に連携する組織である。本連載では、企業が手掛けるさまざまなミュージアムをPRのプロフェッショナルが紹介し、その役割や機能、可能性について紹介していく。
取材と文:垂水 幸子(電通PRコンサルティング)
日本を代表するスポーツメーカーアシックス。同社の発展史はアスリート一人一人の集合体であるスポーツ界の発展の軌跡に大きくオーバーラップする。実際に東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会でも陸上、野球、レスリング日本代表をはじめ、アメリカの円盤投げ選手バラリー・オールマンやバミューダのトライアスロン選手フローラ・ダフィーなど多くの国内外の選手の記録を支えた。本稿では、創業時からのあまたある製品とそれを着用した選手の記録を内外に訴求し、社名の由来となった創業哲学「健全な身体に健全な精神があれかし(ラテン語では“Anima Sana In Corpore Sano”)」を伝える、「アシックススポーツミュージアム」を紹介したい。
アシックススポーツミュージアム正面玄関(写真提供:アシックス)
アシックススポーツミ
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