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#10 負のループ
起業ニュース総合
アパレル店長として改心し、最優秀店舗賞という栄光を手にした私でしたが、その後も順風満帆にいくわけではありませんでした。ある日、フェアで用意するノベルティの質が悪いのに気がつきました。数も足りません。すぐに自社の本社に問い合わせし、「こんなんじゃフェアをやる意味がありません！」と直談判しました。担当営業部長は困った顔をしています。歯切れ悪く何か言っていましたが、到底私の耳に届きませんでした。何とかフェアを乗り切りましたが、今度は物流に違和感を覚えました。どう考えても納品数が少ない。次第に、入るはずの新作の納期が遅延し始めました。売上は好調だったため、店舗の在庫数は日に日に少なくなり、誰から見ても何かが起こっていることは明白でした。ある日、休憩から戻った私にスタッフが言いました。「店長、なんかFAXが届きましたけど、『民事再生』って何ですか？」・・・騙し騙し行っていた会社の経営が行き詰まった瞬間でした。会社は何も知らない私達スタッフを守ろうと、各ブランドのジャパン社に買収を掛け合ってくれました。その頃になるとフランチャイズ店だった我が店舗は、直営店全店と合わせても全国2位の売り上げを誇っていたため、ジャパン社からしても直営化することは大いにメリットがある話だったと思います。幸い、店舗だけでなくスタッフも全員買い取ってもらえることとなりましたが、当事者の私達スタッフには一連の原因すらほと
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