いよいよ本章から事例研究に入ります。今回の著書では独立した章で8社の調査結果をもとに述べていますが、ここに挙げた2社を加えると全部で10社の中小企業の事例となります。業種は製造業を中心に絞り込んでますが、企業規模は多様。これまでのアンケート調査でも明らかなように、従業員数30名程度から次第に公式的な管理システムが整備されていく様子が明らかになっていますが、実は研究において最も苦労して、最後の最後に手をつけたのは第5章と第6章で取り上げるいわゆる小規模事業者の事例でした。多くの人が「中小企業で管理会計なんて」と考える中、公式的な管理システムの存在を持って管理会計の存在を同定するとなかなか難しい研究対象ですが、ここ数年で管理会計研究が進んできたこともあって小規模事業者での管理会計実務も研究対象になってきているし、「どんぶり勘定」であったとしても十分に「会計」が行われていることがわかります(表紙の画像もだからどんぶり(笑))。ただ、研究を進めていく中で、私はこれまであまり対象にされてこなかった中小企業の会計実践にこそ、会計の本質的な機能が観察できなぁと感じた次第。1つ1つの事例研究をもとに何が明らかになっていったのかを読んで頂ければ幸いです。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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第5章 中小製造業に見る管理適合的な記録とは:「管理中心主義」からの検討
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