メキシコ・シナロアのカルテルを支配していた「麻薬王」ことホアキン・グスマン(62歳、通称:エル・チャポ)は7月17日、ニューヨークの連邦地裁でブライアン・コーガン判事のもと終身刑の判決が言い渡されたのであるが、終身刑の判決は事前に決められていたとされている。
2017年1月19日、アメリカに移送される麻薬王エル・チャポ(Wikipediaより:編集部)
というのは、メキシコでは死刑の判決は存在しないということから米国の裁判所が判決を下す際に死刑の判決はしないという条件付きで当時のメキシコ大統領ペーニャ・ニエトが送還を許可したとされているからだ。(参照:peru21.pe)
現在エル・チャポのメキシコと米国の弁護団は二方面からこの裁判を無効にさせるべく取り組んでいる。ひとつはメキシコから米国に彼を送還したことが違法であるということ。もうひとつは今回の裁判で陪審員の違反行為が明らかにされているという二点からである。
メキシコからエル・チャポを米国に送還するのに根拠にしたのは1978年5月に両国の間で結ばれた犯罪に関する協定であった。しかし、この協定には身柄の送還というのが義務として謳われていないということ。即ち、一方の国からもう一方の国に容疑者の送還の依頼があっても、その要請を受け入れることに義務はなく、送還する、しないは依頼を受けた国の任意の判断に委ねるとされているということ。
とこ
スポンサーリンク
メキシコ麻薬王を収監する「脱獄不可能」な刑務所“ADX”
最近の投稿
- “コストだけ”じゃない! 新NISAで買うインデックス投資信託の重要ポイントと注意点を解説 – 一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「新NISAで買うべき株&投信77」2025年度版
- 頭のいい人と悪い人、人生の大事な場面での「決め方」に現れる差とは? – 人生の経営戦略
- 「他責の人」ばかりが支配する職場の恐るべき末路・ワースト1 – 「悩まない人」の考え方
- 【算数オリンピック入賞者多数輩出のカリスマ塾長が教える】「こんなことして何になるの?」が子どもを潰す理由 – 「算数力」は小3までに育てなさい
- 東急線、懐かしい「ギラギラのステンレス車」時代 緑の旧型車が活躍、非冷房も残る80年代の記憶 | 通勤電車 | 東洋経済オンライン
- Coalition ‘concerned’ over UK appointing ex-Amazon exec as antitrust regulator chair
- DeepMind claims its AI performs better than International Mathematical Olympiad gold medalists
- 【教養としての世界史】ヨーロッパで「国境」ができた“超意外な理由” – 地図で学ぶ 世界史「再入門」
- サラリーマンを裕福にした「魔法の不労所得」 – 40代からは「稼ぎ口」を2つにしなさい
- 認知症になったら1000万円かかる!? 今すぐ取り入れたい認知症予防3選 – 1分間瞬読ドリル
コメント