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【映画評】The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ

経済ニュース

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南北戦争中のアメリカ南部・バージニア州。世間から隔絶された女子寄宿学園には、園長のマーサ、教師のエドウィナ、生徒のアリシアら、美しい7人の女性たちが生活していた。ある日、生徒の一人が負傷した北軍の兵士マクバニーを助け、学園内にかくまうことに。男子禁制の学園に突如紛れ込んだ美しい男性に、女性たちはときめき、虜になる。学園の秩序が乱れていく中、ある事件が起こるが…。
南北戦争時代、男子禁制の女子学園に北軍負傷兵が紛れ込んだことから起こる女たちの愛憎劇「The Beguiled/ビガイルド 欲望のめざめ」。クリント・イーストウッド主演作「白い肌の異常な夜」の原作となったトーマス・カリナンの小説を、女性視点で描いたのは、ガーリー・ムービーの旗手ソフィア・コッポラ監督だ。耽美的映像や繊細な心理描写、女性視点という現代性が評価され、第70回カンヌ映画祭で監督賞を受賞している。世間知らずの女たちの中に放り込まれた男性という異物は、すさまじい異化効果を発揮。女たちの嫉妬や欲望、けん制は、やがてある恐ろしい出来事を経て、狂った審判を招くことになる。まるで、美しくも残酷なおとぎ話のようだ。
ニコール・キッドマン、キルステン・ダンスト、エル・ファニングといったコッポラ監督好みの美しい女優たちが多数出演し実に豪華だが、彼女たち

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