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自分が自分であって自分でないような感じ:映画「姨媽的後現代生活」を観て

経済ニュース
「姨媽的後現代生活」ポスター(Wikipedia:編集部)
中国の知人に勧められ、許鞍華(アン・ホイ)監督の映画作品「姨媽的後現代生活」(邦題「おばさんのポストモダン生活」2006年)を観た。東京国際映画祭でも上演され、2008年の第19回福岡アジア文化賞で大賞を受賞している。許監督は中国人の父と、日本人の母を持つ。遼寧省鞍山市で生まれ、幼少期に家族とともに香港に移住した。
作品の主人公もまた、中国東北出身の女性だ。退職後、夫と娘を捨てて大都会の上海に移り住み、かつて習った英語を生かして家庭教師をする。多少なりとも文化水準を持った東北の女性にとって、上海はあこがれの大都会だ。偶然出会った男性と恋愛をするが、結局、相手はペテン師で、利用されただけだった。農村からの出稼ぎ女性に同情して家政婦に雇うが、価値観が違い過ぎてうまくいかない。最後は大けがをして入院し、田舎から娘が身を引き取りに来て、元通りの生活に戻る。女性の自立、都市と農村の格差、現代的生活の刺激と落とし穴、そんな時代背景が淡々と描かれている。
正直なところ、深い感動はなかったのだが、主人公の女性と男性ペテン師がやり取りをするくだりが印象に残った。大きな時代のうねりの中で、個々人の運命は大海に漂う小舟のように見える。そこで、ペテン師が蘇軾(蘇東坡)の詩を引用し、これ見よがしに言う。「長恨此身非我有」。わが身がわが身であってわが

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