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【映画評】我は神なり

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=AxLSNHGq3D0?feature=oembed&w=500&h=281]
ダム建設のためにもうすぐ水没する田舎の小さな村に、粗暴なトラブルメーカーの中年男ミンチョルが久しぶりに戻ってくる。だがミンチョルの妻子を含む村人たちは皆、彼の不在中に建てられた教会に通い、若い牧師のソンを崇めていた。背後には、インチキ教団を率いる詐欺師ギョンソクがいて、これが、神の救いという甘言で、村人たちのなけなしの財産を狙う陰謀であることを見抜いたミンチョルは、ギョンソクの正体を村人に必死で教える。だが札付きのワルのミンチョルの言うことなど、村人も警察も耳を傾けず、ミンチョルは“悪魔に憑かれた男”の烙印を押されてしまう…。
信仰をテーマに、人間の善悪を追求する韓国発の社会派アニメーション「我は神なり」。ゾンビ映画「新感染」で日本でも知名度を上げたヨン・サンホ監督は、実はもともとアニメーション作家だ。アニメといってもファンタジックな設定など皆無で、本作は実写映画を想定してシナリオを書いたというだけあって、強烈にシビアな内容である。偽りの信仰、偽善と詐欺、暴力と性、格差など、あまりにも生々しい内容と、救いのない展開に言葉を失った。日頃の悪行ゆえに誰からも信じてもらえない主人公という設定はどこか寓話のようだが

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