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【映画評】夜に生きる

経済ニュース

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禁酒法時代のボストン。警察幹部の父親から厳格に育てられたジョーは、父への反発から、仲間と強盗を繰り返していた。ギャングの世界ではアイルランド系とイタリア系の2大勢力が対立していたが、支配を嫌うジョーはそのどちらにも入る気はなかった。ある日、ジョーは強盗に入った賭場で、アイルランド系ギャングのボス、ホワイトの愛人エマと出会い、恋仲になったため、命を狙われる。夢と野望を手に入れるためには、ギャングとして、のし上がる道しかない。こうしてジョーの運命は激変するが…。
裏社会でのし上がった男がたどる愛と復讐を描くクライム・ドラマ「夜に生きる」。原作は、本作で監督と主演を務めたベン・アフレックの監督第1作である「ゴーン・ベイビー・ゴーン」と同じ原作者の、デニス・ルヘインの犯罪小説だ。物語の背景は、ローリング・トゥエンティ(狂騒の20年代)と呼ばれた華やかな時代から、その後は30年代の暗い大恐慌時代へ。目まぐるしいほどの社会の激変は、主人公ジョーが属する犯罪の世界でも同じだ。ジョーの恋の顛末とギャングとしての栄光と転落…という展開なら、ありがちな犯罪映画だが、物語には、多種多様な要素が登場し、広がりをみせていく。フロリダ州タンバでの仕事を足掛かりにしたジョーは、酒の密売から不動産業

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