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経済成長と伝統文化の保持が両立する広東地方

経済ニュース
中国は多様な地方文化を持つ。概して北方は剛毅だが粗雑、南方は繊細で実際的だ。中国人は一般的に華美な牡丹を好むと思われているが、広東省佛山の花市ではあまり人気がなく、代わってもてはやされていたのが端正な胡蝶蘭だった。
案内をしてくれた友人は、地元の女性と結婚してこの地に定住している山東人だ。それだけに北方と比べた南方文化の特徴をわかりやすく説明してくれた。彼に言わせると、企業家も南方は謙虚で、地道に商売をするという。彼が設けた宴席の参加者も、目立たない服装で、さりげなく腰かけているが、話を聞くと日本企業を何社も傘下に収め、自家用飛行機を持っている経営者だったりする。いかにも金持ちだと振る舞う北方系の成金とはわけが違う。日本企業を買収しても、相手のメンツを立て、優れた技術力を学ぶ精神を忘れない、というのが彼の評だった。
ある苦労人の経営者は、しばしば日本に出かけているが、何よりも感心するのが新幹線の清掃だと話した。わずかな停車時間で、年配の清掃員がテキパキ作業をこなしていく光景が驚きなのだという。日本の多彩でレベルの高いコンビニ弁当が楽しみだという広東人もいる。北京から離れ、政治抜きで日本を見ている人たちが多いのも、南方の特徴だろう。
冬に花咲く梅は、中国人が強い精神の象徴として好む花の代表だが、亜熱帯の広東に梅の少ないこともあり、広東人は「梅(mei)」は「倒霉(dao mei)=

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