窓際のおっさん 回りだしたインボイス制度への考察(自論)(前編) 事務処理増大の裏で起こっていること
中途半端な時期だが、インボイス制度が適用されて9カ月が経った(執筆時7月頭現在)。当初から低所得者いじめだとか、事務処理負担の増大がどうとかで議論百出だった。終いにはそもそも実質的な増税であり、増税によって経済が回っていない。事務処理が増えて業務が非効率化し、やはり経済が回っていない。といった議論も挙がり、結局のところ増税による増収と、経済停滞による減収とが相殺されて(むしろ減収の方が大きんじゃないかという声もある)、無意味な政策だったよねと、自論を述べる識者も現れた。 おっさんも去年の10月から、なにやら事務処理が増えてグダグダしてきたなとストレスを感じるようになったり、伝票や請求書を持ってくる人にもやり直しをお願いする機会も増えた。 個人事業主や中小の経営者の知人から話を聞くと、個人事業主としては、仕事はなんとか同じ依頼を請け続けてはいる(インボイス対応しないことで契約を拒否されるという懸念はあまりなかった)が、手取り自体がなんとなく減ったという声は聞く。あるいは取引先に事務処理上色々と要求されたり、やり直しをさせられる機会が増えたという声が多いように思う。 まだスタートしたばかりなので、きちんと調査して統計・分析する必要があると思う。また、暮らし向きも含めて貧しくなったかどうかは、インボイス制度以外の影響も考慮に入れなければいけないと思うが、共通して言えることは「事務処理手
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