多くの企業が倫理的な組織を築こうと、倫理基準、倫理教育、社内監査などの導入に多大な時間と費用をかけているが、不祥事は後を絶たない。実際、ベストを尽くそうと健闘するマネジャーまでが、いとも簡単に不正行為に手を染める。彼ら彼女らは、自分たちの意思決定はビジネス上のものであり倫理上のものではないと勘違いして、自他の非倫理的行為を見落としてしまう。その原因は、インセンティブ・システムと認知バイアスである。これについて、本稿では、不適切な目標設定、動機づけられた見落とし、間接的であるがゆえの見落とし、滑りやすい坂、結果の過大評価という5つの要因を分析する。いかに優れた制度をつくろうと、それだけで組織の倫理が向上するわけはない。リーダーは、これら5つの視点に基づいて、日々行われる一つひとつの意思決定が組織に与える影響を注意深く検証しなければならない。
Source: ハーバード
スポンサーリンク
「意図せぬ悪事」の科学 – バックナンバー
最近の投稿
- サイバーセキュリティ意識が高い企業・低い企業の違い 「ゼロリスクはあり得ない」時代に求められるCEOの役割
- YouTube Shorts’ Dream Screen feature can now generate AI video backgrounds
- 国民民主党も玉木代表の不倫騒動で「政治とカネ」問題、人ごとにあらず【佐藤優】 – 佐藤優「次世代リーダーの教養」
- 関税だけでないトランプ政策の脅威、アジアに「頭痛の種」 – WSJ PickUp
- 日産低迷、「売れる車がほとんどない」北米の窮地 特需は去り、本来の実力で明暗分かれる局面に | 経営 | 東洋経済オンライン
- ボーイングCEO「もう間違いは許されない」 – WSJ PickUp
- AIに仕事を奪われると心配する人がいる❓
- 財政再建とは?
- 決済代行サービスを提供する株式会社ネットプロテクションズホールディングスの財務諸表(第7期半期)を見てみる
- オリンパス「CEO突然辞任」で後継探しの苦悩再び 1年前にトップを譲った竹内会長の胸中やいかに | IT・電機・半導体・部品 | 東洋経済オンライン
コメント