【読書感想文】地域社会と物流の可能性を探るビジネス小説『ドッグファイト』

物流業界の激戦を描いた意欲作。主人公の郡司は、大手運送会社コンゴウで経営企画部に所属していましたが、突如営業部へと異動になりました。そこで彼は、会社売上の3割を占める大口顧客であるネット通販大手スイフトを担当することになります。会議の場でスイフトから提案のあった、物流拠点プロジェクトの共同参画。しかし、効率至上主義のスイフトに違和感を覚えた郡司は、新たな企画を立ち上げ、スイフトに対抗しようと動き出します。私が思う本書の見どころは、主人公の郡司が地方の商店と協力して新たな配送システムを構築する展開です。郡司が考案した新企画は、単に物を運ぶだけでなく、買い物難民を救い、地域の商店街を活性化するという社会貢献の側面も持っています。効率化だけを追求するのではなく、人々の生活に寄り添うサービスを目指す姿勢には胸を打つものがありました。続きをみる
Source: Note 起業ニュース

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