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510 岸田vs.植田の「大バトル」で日銀が惨敗

| マネー現代 | から岸田vs.植田の「大バトル」で日銀が惨敗…「脱デフレ宣言」しない岸田  日銀は政府から「利上げをするな」と叱られているも同然。政府と日銀の間には、利上げを判断するための経済状況の認識に、大きな見解の相違が存在する。岸田文雄首相は「デフレ脱却していない」といい、日銀・植田和男総裁は「インフレの状態にある」という。 2月22日、衆議院予算員会で植田総裁は、「デフレではなく、インフレの状態にある」と発言している。ところが、政府は3月4日、林芳正官房長官が会見で、「そうした状態には至っていない」とデフレ脱却を真っ向から否定した。 3月19日には、日銀は金融緩和政策を転換し、約17年ぶりに小幅ながらも利上げを実施した。しかし、3月28日の会見で、岸田首相は「デフレ脱却への道は、いまだ道半ば」と述べ、改めて、デフレ脱却を否定した。 「デフレ脱却」したくない政府政府と日銀が手を結び「デフレ脱却」を目指し始めたのは、2013年1月のことだ。当時、政府と日銀は共同声明を出している。両者は「デフレ脱却と持続的な経済成長の実現する」ことを目標に、政策連携を強化した。この時、日銀は「2%の物価安定を目標に金融緩和を推進する」こととした。大規模な金融緩和策実施への裏付けは、この共同声明だった。 日銀は3月19日の決定会合で、デフレ脱却のために行われていた金融緩和策を転換し、利上げを

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