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自己紹介_危機管理広報の専門家になった経緯

まずは懺悔から。もう数年ほど前の話になる。私は、ある飲食業の企業から業務委託を受けて広報を支援する仕事を生業としていた。ある日、その企業の店舗で食中毒が起きた。私はその時、何を思ったか。いま振り返っても、自分の発想とも思えない。なるべく食中毒の被害の大きさを小さく見せるにはどうすればいいのか。被害者の数を、2桁ではなく1桁にして発表するには、どうすればいいのか――。そんなことを考え始めたのだ。はっと我に返り、そんな隠ぺいがかえって企業価値を損なうという当たり前の事実に思いが至って実行には移さなかったのは本当に幸いだった。そんなことに手を染めていたら、いま、危機管理広報の専門家を名乗ることなんてできていなかっただろう。ここで言いたいのは、私が賢明にも隠ぺいに手を染めなかったということではない。知っておいていただきたいのは、「危機」というものが、いかに人間の思考から冷静さを奪い、誤った行動を取らせようとするかということだ。もっと卑近な例で言えば、取引先との大切な約束に遅れてしまいそうな時、あと15分はかかるのに「10分くらいで着きます」と言ってしまう。冷静に考えれば、10分で着くと言ってさらに遅れれば傷が深くことは分かるはずなのに。そんな経験は誰にでもあるはずだ。不祥事を起こした企業の記者会見を見て、多くの良識ある人は眉を顰める。「最後まで隠し通せると思ったのか」「被害者への謝罪より、

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