創業者の思い“喜びのタネをまく”ダスキンミュージアム
企業ミュージアムは、「ミュージアム」というアカデミックな領域と「企業」というビジネス領域の両方にまたがるバッファーゾーンにある。そして運営を担う企業の広報、ブランディング、宣伝、人事などと多様に連携する組織である。本連載では、企業が手掛けるさまざまなミュージアムをPRのプロフェッショナルが紹介し、その役割や機能、可能性について議論したい。
日本におけるフランチャイズビジネスのパイオニア的存在であるダスキン。フランチャイズだけではなく、今では当たり前のようになった「サブスク」「サーキュラーエコノミー」さらには「女性の社会進出」を、同社は60年以上前の創業当時から清掃サービスの領域で実践してきた。常に時代を先取りしてきたダスキンは、創業の地、大阪府吹田(すいた)市でダスキンミュージアムを運営している。本稿では、同社の企業ミュージアムで、どのような取り組みが行われているのか、2024年にリニューアルされた新エリアの内容と併せてご紹介したい。
取材と文:藤井京子(電通PRコンサルティング)
ダスキンの二大事業「お掃除」と「ミスタードーナツ」を軸とした企業ミュージアム
ダスキンミュージアム外観(写真提供:ダスキン)
創業の地、大阪府吹田市にあるダスキンミュージアムは、ダスキンの研修施設などが入るビルの1階と2階にある。延べ床面積132
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