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「新人がすぐ辞めてしまう」という話をよく聞く。あちこちで人材不足・採用難がささやかれる昨今、せっかく採用した人材にやめられると大変だ。新人が辞める理由を理解するためには、実際に辞めた人に話を聞くのが早い。今回は、去年「入社3日で辞めた」という20代男性に、早期退職した経緯を詳しく教えてもらった。(文:広中務)
就職活動に失敗し、納得のいかない就職先に
この男性は昨年、東京都内の私大を卒業し、新卒採用で都内にある老舗物流系企業に就職した。そこを2日で辞めたわけだ。ただ、「新卒採用」は企業側だけではなく、応募側もけっこうな力を注ぐもの。そんなに簡単に諦められるものなのだろうか?
男性は語る。
「そんなに、就活に努力をしたつもりはないんです。コロナとかもあり、なんだか世の中の流れに乗って漂うような感じでした。気がついたら、みんな就職活動をしていて……自分も、ああ、就職しなきゃいけないんだな、という気になってました。主体的に努力したという気持ちがあまりないんですよ。面接やエントリーシートも、学部が経済学部で物流関係を学んでいたから、その知識だけでクリアしてしまった感じです」
そもそもが「成り行きで決まった」就職先だったわけだ。
「ほんとは航空会社にいきたかったんです。でも、ひとつも内定はもらえず、消去法で内定を貰えた物流系に就職することに決めました。3月から研修で何度か出社
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