Amazonは周囲を蹴散らす勢いで新たな市場に乗り込み、現状を覆し、ライバルたちに挑戦状を突きつける。新たな標的は広告付き動画配信サービス界で、まずは力強い出足を見せている。
その理由はほかでもない、米国内だけで月間1億1500万人の視聴者がいるというAmazonプライムビデオのリーチ力だ。Amazonは全世界のプライム会員を対象に広告付きプランをデフォルト化するという大胆な一手を打った。今日も、この途方もない数の視聴者にリーチする機会を広告主に提供している。
高価なCPMも広告主の懸念材料にはならない
規模という点で、これほどのリーチであれば、既存の広告主、特にテレビに多額の費用を投じる傾向のある大手広告主は、Amazonのためにその大きな財布の紐をさらに緩めるにちがいない。実際、Amazonはすでに彼らの関心を煽るべく、メガエージェンシーへの働きかけを開始している。
アメリカでは大統領選挙を控え、否応なく広告への支出の熱が高まる時期であることも忘れてはならない。
では、36ドル（約5400円）という比較的高額なCPM（は、こうした可能性を損なう要因となるだろうか。なり得ない。それどころか、広告主はAmazonと組む機会を積極的に歓迎している。
そのもっとも大きな理由は、Amazonが提供してくれる貴重な小売およびeコマースデータ、そして他社では真似できない強固なクローズドループ
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広告付き プライムビデオ のCPMは5000円以上に。期待される「Amazonの広告事業」の全貌
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