過疎化が引き起こす問題

　過疎化によって起こる影響はどれほどのものなのだろうか。まず、過疎化によって若者が働きに都心に出る為、地方の過疎化、住む人の高齢化が起こる。それにより、基幹産業の衰退や担い手の減少が引き起こされることがあげられる。加えて、長年培われてきた伝統文化や価値観、知恵などが後世に引き継ぐことが難しくなる。過疎地域では、かつて農業や畜産業、林業、漁業を行うような第1次産業が中核的な産業であったが、産業別人口割合をみると、第1次産業は、昭和45年から平成27年までの45年間で、約44％から約14％へと大きく減少しており、現在では、製造業、飲食業を行う第2次及び小売業、エンジニアなどを行う第3次産業の人口割合が8割以上を占めている。一方、全国でみると、昭和45年の時点ですでに第3次産業の割合が高く、その後昭和45年の約47％から平成27年の約71％へ大幅に増加している。そして、第1次産業の割合は昭和45年から減少しており、第3次産業との差が拡大している。　このように、第一次産業を職業とする人が少なくなり、育ってきた地域を離れ生活をしていく人口が増えることにより、日本国内の安心安全な食材の提供が減少することや日本で今まで培われてきた伝統や知恵が伝統されなくなることにもつながることは明らかであろう。日本は現在も食糧の多くを海外からの輸出に頼っている。これからも過疎化が進んでいくとなると、日本の大切な

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