為末談義。近著「熟達論」の、よもやま話 vol.2
為末大さんに「いま、気になっていること」について、フリーに語っていただくウェブ電通報の連載インタビューコラム「緩急自在」。その番外編が、7/13に為末さんが上梓(じょうし)された書籍「熟達論」(新潮社刊)を題材とした本連載だ。第1回では、長年、為末さんとともにアスリートブレーンズというプロジェクトを推進している電通Future Creative Centerの日比氏に、連載のプロローグにあたる文章を寄せてもらった。
つづく#02から#06では、著者である為末さんと「熟達論」の編集を手掛けたプロデューサー/編集者・岩佐文夫氏に、執筆に至った経緯や思い出、苦労話など「ここでしか聞けない話」を中心に対談形式で語っていただいた。「人間はいかにして生きればいいのか」という深遠なるテーマに基づくコメントの数々、ぜひお楽しみいただきたい。
(ウェブ電通報編集部)
「ぶつ切り」「こま切れ」な本になってしまうのでは?と実は内心、ヒヤヒヤしていたんです。(岩佐文夫)
岩佐:今だから言いますけど、五つの「章立て」が決まり、それにのっとってあがってくる為末さんの原稿に、不安を感じる瞬間もありました。よくまとまっているんだけど、それぞれの章が「ぶつ切り」「こま切れ」のようで、なめらかにつながっていない。なので、最初のうちは各章の終わりにコラムのようなものを挟んだら
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