なぜ、山奥のパン屋がこんなに知られているのか。【わざわざ 平田はる香×電通 尾上永晃】
長野県東御(とうみ)市の山奥にある、田んぼに囲まれた一軒のパン屋。「わざわざ」という名のこの店には、地元の人はもちろん遠方からも、多くの人が訪れるといいます。
アクセスが良いとはいえない、むしろ悪いこの店になぜ人が集まるのか。
そもそも、なぜ、山奥のパン屋がこんなに知られているのか。
平田はる香氏の著書「山の上のパン屋に人が集まるわけ」(ライツ社)、尾上永晃氏の著書「なぜウチより、あの店が知られているのか?」(共著、宣伝会議)のダブル刊行を記念して行われた対談イベントをもとに、自社の商品やサービスが世の中に知られ、選んでもらうためのヒントをお届けします。
※イベントは2023年7月11日(火)に行われました。
長野県東御市御牧原の山の上にある「わざわざ」。店名には、こんな山の上までわざわざ来てくださってありがとうございます、という感謝の気持ちが込められている。
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尾上:広告の会社でクリエイティブディレクターをやっている尾上永晃です。企業の広告から商品開発や街づくりなど、いろいろな領域でブランドをつくる仕事をしています。
平田:株式会社わざわざの代表の平田はる香です。衣食住を包括する日用品を扱う「わざわ
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