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【詩】経済学ごっこ

 市場には、財を、必要としている人に必要な分だけ供給する機能があるとされている。しかし、実際にそうとは限らない。 希少な財の供給について考える。ある希少な財をより必要とする人は、より高い値を払って買おうとする。相対的にみてあまりその財を必要としていない人は、上がっていく値のどこかで手を引く。こうして、希少な財はより必要とする人のもとへと供給される。ある供給量に対してぴったりの需要者が現れる価格が、その財の市場価格といえる。 しかし、この考え方には欠けた部分がある。今からそれをみていく。 ここに生きた1つの心臓があり、それを必要とする心疾患の患者が1人と、観賞用に欲しいと考えている人物が1人いたとする。この2人以外に需要者はおらず、互いに相手にかんする情報をいっさいもっていないと仮定する。心臓の売り手もこの2人の情報はいっさいもたず、たんに、より高い値をつけた者にこの心臓を譲ろうと考えている。 さてここで、心疾患の患者に用意できた金は10万円であり、対して、もう一方の人物は金をくさるほどもっており、なおかつ10万円以上払いたいと考えていたとする。結果はお分かりだろうが、患者は代わりの心臓を見つけられず、死んだ。 市場経済では、「より必要とするものがより高い値を払う」という暗黙の前提がある。当然だが、この前提は、買い手が等しい収入を得ているときしか成り立たない。ある価格がもつ意味は、収

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