1716 『戦略策定概論』
◇1716 『戦略策定概論-企業戦略立案の理論と実際』 >波頭亮/産業能率大学出版部波頭さんの著書は、自分の感性に合うというか、目指しているところが似ているため頭に入ってきやすい。目指しているところというのは、世の中の(というと大げさなのでビジネスの)原理原則を見極めたい、というもの。一朝一夕ではいかず、一筋縄ではいかない大変な作業だが、ここ数年、常に意識するようになったもの。本書は戦略の策定に関する知識と技術を体系立てて整理した概論である。概論であるとともに、原理原則にも触れた「原論」であるともいえよう。戦略の概論という意味では、三谷宏治さんの『経営戦略・全史』が挙げられる。私が、戦略には体系があるのだというのを理解したのは本書を読んでから。それまでは、いろいろな戦略に関する書籍を闇雲に読んでおり、今ひとつ咀嚼できないでいたのだが、それもそのはず、全体像が見えていなかったのだ。三谷さんの著書の方は2013年に出版されており、ビジネス書大賞を受賞するなど、有名になったようだが、一方で波頭さんの本書はそれほどメジャーではないような気がする。雑誌の特集などで読むべきビジネス書が取り上げられていたりすると、必ず目を通すのだが、本書はそういったところから見つけたものではない。波頭亮というプロのコンサルタントに興味を持ち、他にどのような著書があるのかと、検索してたどり着いたものだ。個人的には
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