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埋蔵量評価

 私は石油開発業界で技術系社員として働いている。今回はその仕事の一部について触れたいと思う。毎年1月は忙しい。年度末に向けて企業の資産となる埋蔵量評価を実施しなくてはならないからである。 読者の皆さんは埋蔵量と聞いてどんなイメージを持つだろうか。一般的には地下に貯留されている油ガスの量を想像されるのではないだろうか。日常会話の中では、その理解での使用で全く問題ないと思われる。しかし企業の資産としての「埋蔵量」を扱う場合には地下に存在する量以外にもいくつか条件を満たさなければならないのである。今回はそのあたりを簡単に紹介したいと思う。 まず石油開発業界における埋蔵量評価のスタンダードは「PRMS」というものである。これは企業の資産としての「埋蔵量」を定義しているもので、正式名「Petroleum Resources Management System」といい、米国の石油技術協会「SPE」が発行しているものである。米国証券取引委員会「SEC」が米国石油開発企業の埋蔵量開示義務で「PRMS」を採用しているため、これが世界標準となっている。 この「PRMS」は上記理由により企業資産価値評価の面が強いため埋蔵量に経済的視点を加えている。つまり地下に存在する量(原始埋蔵量)のうち回収可能な量(可採埋蔵量)の中で、さらに経済性が成り立つ量を「埋蔵量」と定義しているのである。これは言われてみれば当

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