6ページ資料

　事業構想のための教養【Ⅱ−６】　2004年夏、アマゾンの社内会議におけるプレゼンにおいて、パワーポイントの使用が禁止された。アマゾンには資料は２種類しかない。１ページャーと６ページャー。　アマゾンの社内会議では、基本的には６ページャー、つまり独自の「6ページ資料」が用いられる。ただ、定型があるわけではない。「6ページ資料」はどんな議題にも適用できる。投資、企業買収、新しい商品や機能、月次または四半期ビジネスレビュー、経営計画、はたまたカフェテリアのメニューの改善に至るまで、あらゆる論点やアイデアの吟味に利用可能である。役に立つ資料を書くには練習が必要である。　「6ページ資料」のサンプルは、次の２つが提示されている。　その１つが『アマゾンの最強の働き方』に記されている「拝啓パワーポイント殿」と題されたサンプルであり、その構成は次のとおりである。　・パワーポイントの何がいけないのか？　・提案の背景にある気づき　・提案ーパワーポイントの使用を止め、ナラティブによる発表とする　・基本的指針ー重要なのは資料の見た目ではなく中身　・読み手にとってのメリットー思考を刺激して意思決定の質を高める　・発表者にとってのメリットー否応なしに思考が明晰になる　・新しい会議のフォーマット　・結論　もう１つが、アマゾンの四半期ビジネスレビューであり、その構成は次のとおりである。　・はじめに　・基本的指針　・

リンク元