介護保険制度と介護業界の変化

介護保険制度は度重なる改正が求められてきました。一方で改正される度に利用者が払う費用に変化が生じたり、国から支払われる介護報酬が減収するなど、介護業界に新規参入した企業の多くは想像していた以上に厳しい状態におかれていったのです。介護施設に支払われる介護報酬の減少は介護を支える介護職員の減少にもつながります。ハードで体力が必要な職場でありながら低賃金で儲からない、先が見えない職業など介護職のマイナスな面ばかりが目立ち、介護職に就きたいという人は減少の一途をたどるばかりです。介護業界が抱える問題は山積していますが、人が人を支えるなかで学ぶことは沢山あります。人々が知恵を出し合い良い方向へ変化していくことを多くの人たちが望んでいるのです。高齢化社会になることが予測されていた約20年以上前には、介護保険制度の仕組みは確立されておらず介護が必要であっても、公的支援を受けることは出来ませんでした。2000年になると介護保険制度が施行され介護を必要としている高齢者とその家族を、社会全体で支えていく仕組みが確立されていったのです。40歳から介護保険料を負担する義務が発生しその財源などを基として、65歳以上になると介護保険サービスを受けることが出来るようになりました。介護そのものが公的支援として受けられるようになったことは、大きな変化といえる出来事であり介護業界は数少ない成長産業であると、介護業界に

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