EC57/ER1[金融リテラシー/高難度]エコノミストの経済予測をどの程度信じることができますか(2022/12/2updated)

エコノミストは経済の専門家です。しかしその経済予測を頻繁に外します。2021年以降の世界経済の予測の中で、世界のエコノミストの最も大きな予測の間違いは米国の消費者物価の急上昇と中国の潜在成長率の低下でした。もちろんアカデミックな訓練を受けていれば、過去の経済については十分に分析ができます。しかし未来のことについては驚くべきほど無力です。もっとも専門家は経済に関わらずそのような特徴があると思います。現在の延長線上であればそれを引っ張ることでそれらしいことを説明できますが、その延長線上に無い変化が起きると手に余ります。不確実や不透明と言った言葉は彼らが好むの言葉です。米国の消費者物価指数(CPI)は2021年3月に前年同月比で2.6%増と金融政策の目標の2.0%を超え、5月から9月までは同5%を超え、12月同7.0%増となり、2022年8月は同8.３%増です。米国中央銀行Fedはこの2021年前半にインフレ率が高まった当初、生産上の制約や雇用の困難といった供給面の問題に直面したためと分析し、その異常事態が過ぎれば、需要と供給のバランスがとれ、インフレ率は低下すると予想していました。また前年がパンデミックで経済が落ち込んだことによる反動のベース効果があるとするもっともらしい説明もしていました。米国の中央銀行Fedは数百人のエコノミストを雇っています。最も優秀とされている人たちです。今回、

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