近代経済学の歴史は18世紀のイギリスの学者アダム・スミスの著作『国富論』(1776)にさかのぼることができますが、そこでは防衛の問題も議論されています。スミスは小さな政府を目指しつつも、国家を防衛するには戦時のたびに召集する民兵ではなく、平素から訓練を積む職業軍人を運用した方が効率的だと論じました。戦時財政と軍事制度は今でも防衛経済学の重要な課題であり続けています。第一次世界大戦が勃発し、軍隊に必要な人員や物資を充足させるため、国民や産業を動員する制度が発達すると、経済学と軍事学の関係はますます緊密なものになっていきました。国防という究極的な目標のためとはいえ、投入できる土地、労働力、資本には限度があり、その効率的な運用のために経済学的な分析方法が必要となり、その方法は第二次世界大戦以降に国防政策の立案にも影響を及ぼすようになりました。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
スポンサーリンク
国防予算の合理化を目指す防衛経済学の古典『核時代の防衛経済学』(1960)の紹介
最近の投稿
- 「よい仕事」の条件
- Vol.116 グローバル企業に買収されるということの意味
- 🚗トヨタだけが違う? 日本型組織はイノベーションが欠けているというと、トヨタが例外(製品開発)だと主張する意見が出た。 私は以前書いたことがある。トヨタには、新製品の開発を含めて、カイゼン、「なぜ」を問うなど一連のイノベーションにつながるメカニズムは確かに存在する。 ただ、それは「開発・製造現場」という職能の範疇に制約されている。しかし、哲学には、枠組みが存在しない。「イノベーション」という定義は、技術だけではなく、広義的に、自由な発想、批判的思考、新たなアイデアと創造を網羅している。
- 元ユニコーンの植物工場スタートアップBoweryが事業を畳むことに
- ■要約≪M&Aシナジーを実現するPMI≫
- 「洋画は見ない…」日本の"洋画離れ"に起きた異変 不振だったディズニーは様々な施策が成果出す | 映画・音楽 | 東洋経済オンライン
- 経営の神様・稲盛和夫が教えた「私が飲食店を開くなら、こんな店にします」〈再配信〉 – 「超一流」の流儀
- OpenAI loses another lead safety researcher, Lilian Weng
- ユアユニの実際の生徒の声を調査してみた
- [ANET] アリスタネットワークス、AI需要牽引で大幅増収!第3四半期決算は収益20%増、利益31%増と好調!
コメント