未来の事業をつくる、ステークホルダーとのコミュニケーション(後編)
本連載では、スタートアップ企業の起業家、経営者、投資家、CMOなどが、会社や事業の成長過程で直面した課題をどのように乗り越えたのか、スタートアップ支援を行なっている電通社員との対談形式でお届けします。
前回に続き、通信・産業・医療等の分野で新しい半導体レーザソリューションを提供する株式会社QDレーザ代表取締役社長の菅原充氏に、電通の越智浩樹、秋山貴都がインタビューを実施。2021年2月に東京証券取引所マザーズ市場へ新規上場した同社が語る、「価値を可視化することの重要性」とは?
(左から)電通 越智氏、QDレーザ 菅原氏、電通 秋山氏
素晴らしい技術もビジョンも伝わらないと価値がない
越智:前回、どんなに優れた技術や新しいアイデアがあっても、それが社会にどう実装されて、どんな価値や変化を生み出すのかを伝えないと世の中は動かない、というお話がありました。まさに僕らが菅原さんと出会ったころに、QDレーザの技術を、技術起点ではなく社会起点で整理し直すことが必要だとお伝えしたことにつながる考え方なのかなと思います。
菅原:越智さんに「価値は伝わらないと無価値である、素晴らしい技術もビジョンも伝わらないと意味がない。価値を可視化し、実行することが大切だ」と言われたことは、とても印象に残っています。
実際、レーザアイウェアも見えづらい人が見える
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