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『会計の世界史』

○1836 『会計の世界史-イタリア、イギリス、アメリカ・500年の物語』 >田中靖浩/日本経済新聞出版社会計と歴史の両方に興味を持っている私にとっては、非常に価値のある、かつ面白い本であった。読んでいてページが止まらなくなり、一気に読了。会計の本は嫌いではないし、興味深いと思いながら読んだことは何度もあるが、「面白い」と思いながら読み進めたのは初めてではなかろうか。イタリアに生まれた簿記の歴史に始まり、イギリスの産業革命で生まれた減価償却費の考え方、アメリカの鉄道業界で生まれた連結会計の考え方、などなど。会計をかじったことがある者にとっては、そんな歴史があったのかと目から鱗の連続である。4月から工場の設備投資や固定資産に関する業務を担当することになったのだが、担当者との勉強会では減価償却費の説明をする際に、本書のウンチクを少しだけ開陳。分かりやすいと言ってもらえたのは筆者のおかげであろう。物語は最終的にファイナンス理論にまでたどり着く。「株主→経営者」という財務会計的な委任関係と、「経営者→事業部長」という管理会計的な委任関係という、「二重の委託関係」が生じている、という説明のくだりは、ROEやROICの理解にもつながる重要な考え方。物語として理解するので記憶にも定着する。大変有用な一冊だと感じた。それでは気になった箇所を要約して引用。・商売において運用が成功すればBSの左側の資

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