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書評『slowdown減速する素晴らしき世界 』ダニー・ドーリング

『slowdown減速する素晴らしき世界』 ダニー・ドーリングスローダウンのイメージはどのようなものだろうか。スローな生活や丁寧な暮らしなど、都市の競争社会から離れた暮らし方で想起されるだろう。若い人はスローな生活を求めて地方に移住しているなど、ニュースに取り上げられることも多い。勿論、本書でも若者がスローな生活をしていることに触れている。しかし、本書で考えられているスローダウンは、上記のスローライフを推奨する本とは一線を画す。これは、社会が定常化する過程を描いたファクトフルネスに類する本である。本書の主張はほぼ一貫して、社会は定常化へ向かっているということだ。具体的な話に入る前に「定常状態」について整理する。一般的なイメージとして、「定常状態は変化がなく、昨日も今日も明日も同じ状態」であるだろう。しかし本書では、この定常状態は1例に過ぎない。変化率が一定の場合も定常化であると呼ぶ。一定の経済成長率を保ち続けていればこれは定常状態であると言える。「変化率=0」が定常状態ではなく、「変化率=一定」であることが定常状態の条件である。このことを踏まえたうえで、出生率は世界平均で徐々に2.02に近づいてきている。これは、人口が変化しないラインであると言われる値である。実質GDPも先進国では、成長率0%に徐々に近付いている。この定常化への減少は情報、債務にも表れていると主張する。大きく増加す

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