メモの魔力 前田裕二
この本を読むとメモを最大限に活かす活用法を前田さんから学ぶことができる。一般的に「メモをする」のは、聞いた話や覚えておきたいことを書き留めておくためだろう。しかし、前田さんにとって「メモをする」ことは、自分の思ったことや考えたこと、感じたことを抽象化し転用することで、自分のビジネスや仕事に活かすためのものである。私は、ホリエモンと前田さんの対談で、ホリエモンが「話を引き出すのが上手い」と珍しく褒めていたので、なぜメモをすることで相手の話の要点をまとめるのが上手くなるのかと疑問に思い、その対談で宣伝していた本書の購入に至った。「メモの魔力」と聞き、本の内容をどのように想像するだろうか?本を購入した時、漠然とノートのまとめ方やなぜメモするのかについて書かれているんだろうなと思っていた。間違いではなかったが、この本を読むとメモせずにはいられなくなるくらいメモをしないことが、いかに機会損失に繋がっていたかが分かる。この本を読むと、いかに自分の思っていることや考えていることを抽象化することが大切であるかを考えさせられる。私は初め「抽象化」という言葉を聞いた時に、はっきりと意味を理解することができなかった。抽象化の意味は「対象から注目すべき要素を重点的に抜き出して他は捨てる方法」だと定義されている。つまり、思ったことや考えたことの具体化をすることと同じ意味を持つのだが、何気なく思ったことや考え
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