第1回 利子率、インフレ率、為替相場 no.2 すでに前回述べたように、為替相場の変動について、内外利子率格差で説明する通俗的な議論が存在する。物価が変わらない場合について、この議論をマクロ経済フレームワークの中に定式化して、厳密に検討してきた。その結論は、為替相場の変動が完全に内外利子率格差で説明されるならば、当該経済は、やがて利子率均等化(自国利子率が外国利子率に収斂する)が成立する定常状態に落ち着く。 ところで、内外インフレ率(格差)がゼロで物価が変わらない世界など、現実にはあり得ない。それを仮定した分析も、かつて固定物価を想定したIS/LM・分析が反ケインズ派の嘲笑の的であったのと同じ運命をたどるであろう。近年、デフレが終焉しインフレの悪循環やスタグフレーションの亡霊が現れるのではと、喧しい。その真偽はともかく、デフレも含めて物価が変わらない世界など、もしあり得るとしても、極めて瞬時の事象であると言わなければならない。 複雑な事象の分析に移行する前に、物価が変化するばかりでなく、内外インフレ率(及びその格差)が変化する場合を取り上げて、上記の為替相場の変動に関する通俗的な議論を、マクロ経済の枠組みの中で定式化し検討することにする。続きをみる
Source: Note 起業ニュース
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「相互依存の世界における経済現象」no.2
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