ファミマ40周年企画に学ぶ、「PR起点のCXデザイン」とは?
マーケティングのセオリーが刻々と変化する中で、従来の広告頼みの施策では人やモノは動かなくなりつつあります。加えて、広告宣伝費が限られている中で、どのように客数や売り上げを伸ばせばいいのか、企業のマーケティング担当者の悩みは尽きません。
本連載では、「ファミリーマート40周年プロジェクト」を企画・運営し、成功に導いた、ファミリーマートCMO・足立光氏と、電通のPRプランナー・加藤倫子氏が対談。施策内容を紹介しながら、「PR起点のCX(顧客体験)デザイン」について語り合います。
「顧客体験価値コンビニ1位」につながった、ファミマ40周年企画
──ファミリーマートは、2021年3月から2022年2月までの1年間、「ファミマる。(さまざまなきっかけでファミリーマート店舗に足を運んでもらう)」を合言葉に40周年プロジェクトを実施。大きな反響があり、2021年度はほぼすべての月で売り上げの前年比が100%を超えました。また、「顧客体験価値ランキング2021」では、コンビニ業界でトップを獲得しました。まずは、お二人がどのようにキャンペーンに関わったのか教えてください。
足立:全体の責任者という立場です。本キャンペーンに限らず、私はファミリーマートのCMOとしてマーケティングを統括しています。僕の主な役割は三つあります。一つ目は、広告や広報、SNSの
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