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単純なセキュリティバグが大学キャンパスの「マスターキー」になっている

Erik Johnson(エリック・ジョンソン)氏は、大学のモバイル学生IDアプリがまともに使えなかったとき、何か回避方法はないかと探した。
そのアプリはかなり重要で、彼の通っている大学の学生は、これを使って食事代を払ったり、イベントに参加したり、さらには寮の部屋や研究室を始めキャンパスのさまざまな施設の鍵を開けることもできる。GET Mobile(ゲット・モービル)と呼ばれるそのアプリを作ったのはCBORD(シーボード)というテクノロジー企業で、病院や大学にアクセス制御や決済のシステムを提供している。しかしジョンソン氏(およびアプリのレビューに不満の星1つをつけた多くの人たち)は、アプリは動きが遅くロードに時間がかかりすぎると言っていた。もっといい方法があるはずだ。
そして彼は、寮室の鍵を開けた瞬間のアプリのネットワークデータを解析することで、ネットワークリクエストを再現することに成功し、iPhoneのショートカットボタンを1タップするだけでドアを解錠できるようになった。ただしこのショートカットが動作するためには、自分の正確な位置情報をアンロックリクエストと一緒に送る必要があり、それがないと鍵は開かない。ジョンソン氏は、セキュリティの観点からこのアプリを使ってドアを解錠する際に学生は物理的にドアの近くにいなくてはならないようになっていると語った。キャンパス内のあちこちで誤ってドア

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