現代の「モノ作り」
【現代の「製造業」は「お金」が全て】「モノ作り」というキーワードで思い起こされるイメージは、手工業のイメージだろう。「丁寧に、手抜きをせず作られたもの」。「それを使う側は長く大事に使う」。そんなイメージのものは製造業では既に殆ど無い。製造業と言えども「仕事」であり「ビジネス」であり「事業」であるから、製造にかかるお金よりも少しでも高い値段で作ったものが売れなければ、モノを作るその組織も人も食えなくなって、なくなる。つまり「製造業という事業の結果」は「お金」だけで評価される。評価が得られないものは淘汰されてなくなる。綺麗事の「モノ作り」は「趣味の世界」だ。趣味であれば、いくら赤字になっても、許容できる赤字であれば、別にいい。これもまた、許容できる赤字以上の赤が出れば、なくなるのだが。つまり「SDG's(持続可能なゴール)」と、古いイメージの「モノ作り」は相反する。【リチウムイオン電池は「交換しない」】たとえば、現代の「旬」のハイテク製造業である「スマートフォン」「スマートウォッチ」「パソコン」を見てみよう。まず、内部に搭載されるバッテリーは買った人が電池だけ買ってきて、なんの工具も使わずに交換はできない。交換したいときは、お金を払って「修理」として扱われる。これらの機器に使われている電池の寿命は大方、2年と言われている。そして、2年たったら、電池は当然容量が減り、いくら充電しても電気
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