お金って何ですか？

突然ですが、「お金」が何か、説明できますか？日々生活する中で、当たり前に使っている「お金」。だけど、「お金」が何か、説明できる人は少ないのではないかと思います。経済学の授業では、アダム・スミスの『国富論』の考え方に基づいて、お金（貨幣）について、普遍的な商業用具（交換用商品）であると説明されます。つまり、その昔、世の中は物々交換であり、お互い生産できるものを交換しあって成立していたが、時には生産している商品と欲しい商品が一致しないことがあり、何でも交換できる便利なモノとして、貨幣は発達したという考え方です。この考え方では、お金はモノであり、貴金属によって価値が裏付けされていることになります（金属主義）。その考え方に基づき、1816年にはイギリスで貨幣法が成立。お金の価値が金の量によって決まる金本位制度（兌換制度）が始まりました。1944年から始まったドルを基軸通貨（ドルは金での価値で裏打ちされている）とする、ブレトン・ウッズ体制も、お金はモノであるという発想に基づいています。しかし、ニクソンショックにより、金・ドル本位制が崩れ、そのあと市場は変動相場制度に移行します。それから、各国は、金などの貴金属とは交換できない不換紙幣を発行し、今日に至るわけです。この不換紙幣について、経済学を学んでいた当時、「（貨幣自身に価値はないが）みんなが貨幣の価値を信じているから、貨幣として成立している

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