横のつながりを生み出す

チームが主体的に動き出す構造には、枠とメンバーが必要だ。誰しも時間とエネルギーという有限のリソースを持っている。しかし、それは決して無尽蔵にあるわけではないという点が重要である。リソースをいかんなく活用するには、適度なストレスと快適さがあることが求められる。そのためには、インセンティブによる競争とチームとしての団結心、アイデンティティといった要素も必要になる。対抗心ばかりだとギスギスしたチームになるし、馴れ合いばかりのチームでは成長への志向性は生まれない。リソースをバランス良く使ってもらうには、一定数の有力なメンバーを用意することが必要になる。マンパワーが不足すると、どこかで必ず厭戦気分が生じてしまう。あれもこれも個人で用意するのは、難しい。他の仕事もある中で、自分のことを後回しにできる人間ばかりではないだろう。ある程度の人数がいれば、分担できる。果敢に挑戦する人もいれば、調整役に回る人も出てくるだろう。また、強制力を伴いつつも無理のないシステムも不可欠になる。複数のチームで回転させていくという構造があれば、連帯と競争が良い塩梅で生じるのではないだろうか。メンバーがシステム全体を理解しているからこそ、それぞれの立場で力を発揮することができるのだ。この人間が生み出すシステムをマンパワーが支える動きこそが、各々のメンバーが創造的に、主体的に動くための原動力になるのではないだろうか。そん

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