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地方公務員が読んでおきたい書籍の紹介 木下斉「まちづくり幻想-地域再生はなぜこれほど失敗するのか」ソフトバンク新書、2021年

 先週に続き、今週もまちづくりに関する書籍を紹介したい。著者(木下斉氏)の本もこれまで何冊か読んでいて、本書のタイトルからも分かるように刺激強めの内容が多い。確かに、「まちづくり」という言葉や活動の内容は定着しているだけに歴史も古く、そのために多方面に広がっている。このことが、本来の意義を離れ、また余計な「幻想」を抱かせているのかもしれない。もちろん、言葉の意味や内容は時代によって変わるから、「まちづくり」もそうなっていると言える。しかし、内容が広がりすぎれば本来は含まれていなかった活動さえ「まちづくり」として括られ、許容されてしまう可能性もある。それがまちづくりの理念を薄れさせかねない。私も「まちづくり」とは一体何なのかを考えたいと思い、先週に続いて取り上げた次第である。本書には「まちづくり」にどのような幻想が組み入れられているのかを考えたいという動機で手に取った。 特に最近は「まちづくり」を巡る状況に大きな変化が起きている。それは、「地方創生」と「新型コロナ」の2つである。本書の前半では、この2つを巡る数々の幻想について自説を展開している。特に印象に残ったものをピックアップしたい。それは、地方の人口減少を解決すれば再生する、という考え方を幻想だと指摘したことである。人口減少は衰退の原因ではなく結果であり、国への依存や東京のヒエラルキーなどによるものであると言う。これまで、地方は

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