赤字の事業と赤字の家計
家計が赤字だと、心なしか落ち着かない。事業も同じだ。月次赤字が続くと、心なしか落ち着かない。事業が赤字続きの場合、経営者の行動で1つの分水嶺を迎える。1.冷静に自分の勝ちパターンに立ち戻って、努力を重ねる。2.目の前の収入や支出が改善するように、周りに目もくれず努力する。事業資金に余裕があるうちは、どちらであっても何とかなる。しかし、事業資金に余裕がなくなってくると、余計に心理的に焦ってくる。この、気持ちが焦った心持ちで、事業を行わなければならなくなってくる。これは、いい状況ではない。家計でも、同じようなことが言える。家計が赤字の場合、例えば、無駄な支出削減として、水道光熱費の削減を考える。水道の出しっぱなしが気になるし、お風呂の追い炊きのガス代が気になる。そして、少しイライラしながら、例えば、そのことを夫に注意する。これがちょっとした夫婦喧嘩を引き起こす。事業でも同じことがいえる。売上が上がっていなことが今まで以上に目につき、営業成績の振るわない部下に、思いのほか感情的に当たってしまう。削減できる経費がないかと重箱の隅をつつき、絞り切ったスポンジをさらに絞るような経費削減を、部下に求めてしまう。本人としては従業員に頑張ってもらおうとする施策としての対応であるが、これが従業員との人間関係に亀裂を引き起こす。経営者自身は常日頃から企業のこと、事業のこと、従業員の給料のこと、様々なこと
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