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不条理でホラー感あるファンタジースポーツ「Blaseball」、モバイル化に向けて3.3億円のシード資金調達

野球リーグが開幕されることのなかった2020年、野球シミュレーションがその代わりとなって注目を浴びたと聞いても驚きはない。それにしても、不条理でホラー感のあるミニマルな「Blaseball」の世界観が成功するとは誰が想像しただろう。すでに数十万人のプレイヤーを魅了した、テキストベースの奇想天外なこのファンタジーリーグがついに、ゲームを構築してモバイル化するための300万ドル(約3億3000万円)の資金調達を実現した。
Blaseballに馴染みのない読者は今すぐチェックして登録してみると良いだろう。無料の上、30秒ほど眺めてみれば、この記事の次の3段落程度を読んで得る情報よりも確実にどんなものかを理解できると思う。
それでもこの記事を読み進めたいという読者のためにご説明しよう。Blaseballはウェブベースの架空の野球風リーグで、プレイヤーがゲーム内の通貨を試合結果に賭けることができるというものだ。しかしここからが変なのだ。チーム名はマリナーズでもメッツでもなく、Moist TalkersやWormsなど、選手はChorby SoulやPeanutiel Duffyなどの名前で、選手のデータにはアレルギーや試合前の儀式、RPGのようなアイテムのインベントリーなどが記載されている。
ゲーム内容はスポーツサイトの片隅に出てくるようなシンプルなテキストのみで語られ、ヒットやボール、盗塁

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