境界をあいまいに
Dentsu Lab Tokyoに在籍している柴田と申します。
WOWという会社に10年ほど在籍していたのですが、ご縁があって2年ほど前から電通に出向しています。普段テレビ番組や展示、広告やMVなど、映像絡みの企画・演出・制作をしています。今回は“境界をあいまいにする”ということをテーマに、過去の仕事の事例を通してお話しします。
単純化・抽象化というデザインの機能へのアンチテーゼ
以前、NHKEテレの「デザインあ」という番組用に「グラデーション」という歌のコーナーを作りました。
この作品は、情報の単純化・抽象化(例えば、複雑なものを使いやすく、難しいことを易しく伝えることなど)といったデザインの本来の機能とは真逆のことをやってみよう、というアイデアから始まりました。
通常のデザインプロセスからは本来そぎ落とされがちな情報に焦点を当て、そこに多様性や豊かさといったものが見いだせないかと試行錯誤し、今回「グラデーション」という手法を用いて表現しました。
「グラデーション」©NHK
作曲:CORNELIUS 、歌:大坪加奈(Spangle call Lilli line) 、作詞/企画/映像制作:柴田大平
グラデーションとは
ここでいうグラデーションとは、単なる
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