フェイスブックやグーグルなどの巨大デジタル企業では、マーケティングやイノベーションのあり方が一変している。新しい製品やサービスは、開発段階でユーザーに使用してもらう「実験」を行い、その反応を見て、改善や中止などを決めているのだ。一方、多くの企業は、失敗回避という価値観が根強く、こうした手法は受け入れがたいのが実情である。しかし、実験を活用する企業文化には多くの効用がある。社員の好奇心が育まれ、データが尊重され、実験が全社員に身近になって倫理的に実施され、経営者が新たなリーダーシップモデルを採用するようになる。ブッキング・ドットコムの成功事例をもとに、実験文化の構築と効果を分析していく。
『DIAMOND ハーバード・ビジネス・レビュー』2020年6月号より、1週間の期間限定で抜粋版をお届けする。
Source: ハーバード
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