「同一労働同一賃金」
単に言葉の選び方の問題だけかもしれませんが、初任給といっている限りは、年功序列、しいては終身雇用という制度を依然として残し続けようとしている、もしくは残るものだと思い込んでいる勢力を感じとってしまいます。個人的には、同期入社の社員の間で昇級や賃金の格差があるというよりも、同期でなくても同じ仕事をしていれば、同じ成果を出していれば同じだけの給与が支払われる方が労働意欲と生産性は高まる方向に振れると考えています。その意味で着任時に担当する職務によって給与が異なるのは人材を公平に評価していく流れが生じ始めている兆しとしては望ましい変化だと捉えています。 しかしながら、初任給×能力主義という言葉の組み合わせで使っている段階では、まだ入社前にあいまいな評価基準で推定した能力に対して、給与に差違をつけているにとどまっているのかもしれません。結局は入り口が違うだけでその後で同じ仕事をやっているにも関わらず、なぜか給与や昇進スピードが違うという状況に陥らないように気をつけなければいけません。国家公務員のキャリア組とノンキャリア組のような人事運用のような運用には決してならないで欲しいと思います。男性だから女性だから、キャリアだからノンキャリアだから、AI人材だからAI人材でないからというだけの理由で、入り口でつけられた格差がそのまま維持されてしまっては、人事制度としては何も進歩していないのと同じで
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